Wednesday, June 18, 2008

あなたは誰ですか?

突然ですが、今すぐここで自己紹介を出来ますか?
あなたのことを何も知らない人を前に、自分のことを、簡潔に、それでいて、その人が後になってあなたのことを思い出せるような、そんな自己紹介を出来ますか?

アメリカに来て以来、自己紹介をする機会が結構ありました。当然ですが、自分のことを何も知らない人を前に、自己紹介をすると、相手からも「今、アメリカで何をやってるのか?」「何でアメリカに来たのか?」「将来何をしたいのか?」などと聞かれます。冒頭でエラそうに、みなさんに問いかけてみましたが、自分自身、これまで抜群の自己紹介が出来たのかと聞かれたら、自信はありません。でも、日本でいう一期一会ではありませんが、もう今後二度と会わないかも知れない、目の前の人に、自分はどんな印象を与えられただろうか、などと考えてみたりします。少々、大げさかもしれませんが、目の前にいる人にとって、自分はその人の人生で最初の日本人かも知れない。だとしたら、日本人として少しでもいい印象を与えたいな、などと考えたりもします。

元々、なぜそんなことを考えはじめたのか、というと、自己紹介がてら「自分はスポーツ心理学を勉強しています」というと、スポーツ好きが多いお国柄からか「へー、それって面白そうね。どんな分野なの?」と聞かれることが多々ありました。ホントに何回も。返答として、話そうと思えば、あーだこーだいろいろ話せますが、当然ながら、目の前にいる人は、ちょっと興味本位で聞いてみただけで、何もここで10分も20分も話してほしいわけではないでしょう。そうなると、ほんの二言三言で、『スポーツ心理学」を説明する必要があるわけです。さらに、目の前の人に理解してもらわなければいけないわけなので、聞き手に合わせてどんな言葉を織り込むかということを考える必要があります。

これまで、数々の失敗を繰り返してきました。失敗と言っても、相手から「何言ってるかわかんねーよ」って言われたわけではありませんが、会話の後に自己嫌悪に陥ったわけです。フロリダにメジャーリーグのキャンプに行ったときは、会話をしていた隣の親子連れの小学生の子供に「スポーツ心理学って何?」って聞かれました。もう、何て答えたかも覚えていませんが、自己嫌悪に陥りました。。。たぶん、あの子供はいまだにスポーツ心理学が何だかよくわかっていないでしょう。今年の春先には、マイナーリーガーに「メンタルで必要なことって何?」って唐突に聞かれて、答えに詰まってしまいました。プロアスリートを前に、しかも自分の好きな野球をやっている人間を前にして、うまく答えられなかったこのときは、相当凹みました。しかし、その道のプロを目指す人間として、特に万人が一目で分かるような職業(歌手とか)に就くわけではない自分にとって、自分の職業や研究内容について、いついかなるときでも、どんな相手にでも、わかりやすく印象に残るような回答を出来るように、日頃から準備をしておきたいものです。こんなことを、友達の研究者ともよく話をしています。彼とも、どんな相手にも自分の研究内容を聞き手の目線で簡潔に話せるようになろう、と。それがプロだと。

人との出会いは、常に突然やってきます。上の例とはちょっと違いますが、以前にこんなことがありました。カフェで家族で昼ご飯を食べていたところ、突然初老の夫婦に話しかけられました。例によって、自己紹介をしたところ、男性の方がスポーツ心理学に食いついてきて、何やら話をしてくれました。ところが、こちらの英語力不足もあって、彼が言っていることがよくわからなかったのです。しばらくして、ご婦人のほうが会話に入って来て、どうやら、このご夫婦の義理の息子(娘さんの夫)がある大学でスポーツ心理学の教授をしているとのことでした。ようやく、話が分かった自分は、やっとその教授の名前を聞き出し、こちらも自分の名刺を渡して、何とか話がつながりましたが、自分としては、最初の男性の話で、食いつけなかったことにとても悔いが残りました。後日、この教授に、挨拶がてらこの日の出来事をメールしましたが、自分がしっかりリアクションをしていれば、あのご夫婦ともっと会話が盛り上がっただろうに、と思うと残念です。

かと思えば、こんなこともありました。去年、家族でシアトルに行ったときのことです。マリナーズのグッズショップをぶらついていたところ、店員と話す機会がありました。いろいろ話していくうちに、彼も大学野球の経験者だということがわかり、さらに何人か共通に知り合いもいたことから、話がはずみ、連絡先も交換するまでに盛り上がりました。数ヶ月後、今度は自分の大学野球部の後輩が、偶然にも彼に会う機会があり、自分の話になったそうです。そこで、後輩は、その店員さんから自分のメールアドレスをもらって、自分にメールをくれたわけです。おかげで、この後輩ははるばるテネシーまで来てくれて、何年振りかの再会を果たすことが出来ました。

以前勤めていた会社の先輩が「居酒屋で隣に座っているヤツはチャンスだと思え」と言ってました。ただの赤の他人かも知れないけど、どこでどうチャンスが巡ってくるかわからない、ということです。まあ、そんな肩肘張った状況じゃないにしても、自分のことを相手に話す、というこのシンプルな行動から、会話が盛り上がったり、人間関係の輪が広がったりする可能性があるかと思うと、初対面の人との会話をぜひとも上手にこなしたいものです。

2 comments:

sato said...

ブログ更新頻度高いね~(笑)!

昔英会話やっていたときに
毎回自己紹介を死ぬほどやらされたよ。
あれはあれで大事だったな~、と思う。
あのときは「食いつきどころ」をどうちりばめるかに腐心してたきがする。

そして今も。
これくらいの年になると「あなたは何者?」という機会が増えます。
プライベートでの仲間、というよりも
「あなたは何が出来るの?」という
仕事でのつながりが増えるし。

特に私の「経営コンサルタント」というのは
説明が難しく、いつも答えに窮するんだよね。

でもそれが発信できないと結局誰ともつながらないってことをしみじみ感じます。
もちろんそれだけじゃないけど。

まだまだ半人前ではありながらも
外向けに発信できる「自分の仕事」を
やっぱり考えなきゃな~、と
ブログを読んでいて思いました。

said...

仕事でのつながりとなると、最初に会った「そのとき」が大切だったりするんだろうね。「◯◯コンサルタント」なる職業は、自分が出来ることを明確に発信して相手から「怪しいのでは。。」という警戒感を取り除かないとね。自分もまだまだ模索中です。