Tuesday, June 10, 2008

トーストマスターズクラブ

クラブ活動をしてます。

トーストマスターズクラブという、スピーチやコミュニケーション能力、リーダーシップを学ぶクラブに入ってます。詳しく覚えてないんだけど、イリノイに住んでいた時に、英語力を伸ばそうと思って始めたんだと思います。テネシーに移って来て、しばらく遠ざかってましたが、今年の冬あたりからまた再開しました。ちなみに日本にもあるようです(http://www.tokyointernational.org/xoops_jp/)。

このクラブでは通常、週1回ミーティングがあって、メンバーで手分けして役割を分担します。Toastmaster(司会)、Speaker、Evaluator、Table Topic Master、タイムキーパーなどがいます。Toastmasterは、単なる進行に留まらず、その時々の旬なトピックやら、スピーチの内容にちなんだエピソードなどを交えて、参加者が楽しめるような進行を心掛けなければいけません。

スピーチは、通常、1回のミーティングで1−2人(立候補)が準備をして来て行います。クラブで配られた冊子に1つ1つレベルが設定されてて、そのレベルごとに課題とちょっとしたアドバイスが与えられています。例えば、一番最初のスピーチは「自己紹介をしてみましょう」でした。その次は「自分の好きなトピックについて、聞き手がわかりやすいように上手にまとめて話してみましょう」でした。ボディランゲージをうまく使おうとか、ビジュアル機器を使いましょうとか、レベルが上がっていくことに課題もレベルアップしていくようです。課題ごとに5−7分とか8−10分と、時間も設定されていて、限られた時間内でうまくスピーチをまとめることが要求されます。

スピーチが終わると今度はTable Topicというものがあります。これはTable Topic Masterが、前へ出て、あらかじめ用意して来たトピックを出席者に順番に出題します。出席者はその場でトピックに合ったスピーチを1分くらいでやらなければいけません。例えば「ボブ、君は最近のガソリン価格の高騰についてどう思う?」と言ったものから「ナンシー、君がブログを始めるとしたら、どんな内容を書くつもり?」と言ったものまで何でもありです。とにかく即興で、手短にかつ聞き手を楽しませるようなスピーチをやるのが、このTable Topicの主旨です。

スピーチは全てEvaluatorに評価されて、Evaluatorは前に立って2−3分の中で、簡潔にかつ充分な評価内容を発表しなければいけません。「何がよかったか」、「ここをこうすればもっとよくなった」などなどを自分の視点で評価して、スピーチをした人に伝えます。

次に、タイムキーパーから、スピーチ、Table Topicのスピーチ、Evaluatiorの発表、それぞれにかかった時間が発表されます。これによって、スピーチが目標時間内に終えられたかを把握することが出来ます。さらに、全てのスピーチの途中で発せられた「Umm」、「Ah〜」、「You know」など聞き手の注意をそぐと思われるような単語やフレーズも数えられていて、これも最後に発表されます。

こうやって書くと、みんなピリピリしたムードで目を光らせて他人のミスをチェックしているような雰囲気なのかと思うかもしれませんが、そんなことはありません。イリノイにいる時は、メンバーは学生や教授が主体で、ネイティブスピーカーとはいえ、スピーチもどこかおぼつかなくて、みんなで学ぼうという雰囲気がありました。ここテネシーはビジネス関係の人が多くて、みんなすでにスピーチも司会も上手にこなしていると思うのですが、みんな熱心に取り組んでいます。雰囲気も、イリノイの時より、みんな気さくでリラックスした雰囲気を作ってくれています。

とはいえ、始めた頃はかなりのプレッシャーでした。スピーチは自分が前もって立候補していなければしゃべる必要がないので、立候補しない限りは黙っておけばいいのですが、Table Topicは原則、出席者は全員参加です。これが苦痛で苦痛で、何を聞かれるかわからないし、その場で即興でスピーチしろ、なんて日本語だって難しいものです。でも、場数を踏んで面の皮が厚くなって来たのか、開き直れて来たのか、最近は少しずつ慣れてきました。それでも、まだまだ課題はあります。テネシーで再開してからしばらく経ちますが、いまだに、1時間のミーティングを仕切るToastmasterや、スピーチを聴いたそばから評価をまとめて発表しなければいけないEvaluatorをやったことがありません。Toastmasterをやるには機転とそれを表現できるだけの英語のボキャも必要だし、Evaluatorは他人のスピーチを正確に理解して、2−3分内で評価をするようにまとめて、発表しなければいけません。リスニングに自信のない自分としては、万が一スピーチの内容がちんぷんかんだったことを考えると、ちょっと荷が重いです。

ということで、あたたかいメンバーに囲まれて、適度な緊張感の中、うまくいけば達成感、しくじると絶望感を味わえるなかなかスリリングな英語学習です。

2 comments:

Tomoya Shimura said...

読んでいてボクも参加したくなりました。ノックスビルにいた時はちょうど昼の授業と重なって出られなかったので残念です。
特訓の成果をぜひ博士論文のプレゼンや学会で発揮しちゃってください!

said...

これ、探してみるとノックスだけでもいくつかあるんだよね。自分のスケジュールに合ったクラブが近くにあるかもしれないので、探してみなよ。